Link1.ちょっと教えてアトピー皮膚炎

http://matsubara-hifuka.com/AD.html

 

 

このHPには

【日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎治療ガイドライン2004 改訂版】
http://www.dermatol.or.jp/medical/guideline/pdf/114020135j.pdf


この資料を元に、ステロイド外用剤の副作用について以下のように記されています。

ステロイド外用剤を適切に使用すれば,副腎不全,糖尿病,ムーンフェイスなどの内服剤でみられる全身的副作用は起こり得ない.局所的副作用のうち,ステロイドざ瘡,ステロイド潮紅,皮膚萎縮,多毛,細菌,真菌,ウイルス皮膚感染症などは時に生じうるが,中止あるいは適切な処置により回復する.ステロイド外用剤の使用後に色素沈着がみられることがあるが,皮膚炎の鎮静後の色素沈着であり,ステロイド外用剤によるものではない.まれにステロイド外用剤によるアレルギー性接触皮膚炎が生じうる.

この記述を読むと、もしかしたらステロイド外用剤、同内服薬といった区別や個人別のプロセスが無視されたままこの薬のネガティブな側面が誇張されたまま一人歩きしているのではないかと、そういう気がしないでもない。

それでなくとも病気を抱える者にはそれだけで悲壮感、被害者意識、抑圧感は伴いがち。だから何らかの攻撃材料が与えられるとついその良くない面について誇大に表現しがちな感情が働くのは平均的にはあると思う。

それは個の単位のみでなく問題を含む社会的カテゴリー全体も含むと思われる。

私も中学生時に手術をしたり幼少期には沢山の内服薬や注射を経験して西洋医学・科学の見方、処し方に疑問はそれなりに持ってはいるものの、何でもかんでも薬のせいにするのはどうかと思う。


 

■薬の服用について

 

アトピーの話ではないが、私は30代の頃、身内とその親族のトラブルの渦中にあったとき、少々神経症気味になった。それで頭が興奮して眠れなくなってしまった。

あまり神経系の薬は使いたくはなかったが家内が不安に思っていた。それで「こういうときこそ薬の効用を確かめてみるのもイイかもしれない」そう思って近くのその手の病院に行って薬をもらって飲んだ。

ぐっすり眠れはしなかった。眠れはしたのだけど、体が変というかぼんやりした感じになったのを覚えた。あの状況で、もしもいきなり効果が強い薬を飲んだとしたら同様の状況にある人は薬に依存が起きるかもしれないとそう思った。

私は東洋医学絶対主義でもない。ただ西洋医学は西洋医学的な「観察・見込み・処置」があり、東洋医学や種々の代替療法にもそれがあるということは言える。

・薬の量度を間違えた。
(これは医療ミスなのでその範囲の責任が生じる)

・指圧などで押してはいけないところを押した。
(例えば胃が興奮して痛くなっているときに、胃に鼓舞作用を持っている脊椎にグーポンというように興奮させる刺激を入れると、更に痛くなってしまう。)

・薬の量が控えめすぎて効果が薄い。
(治らなくても少量の薬で仕事が可能になることを考慮して薬を出している医者が責められる理由はない。)



■ 大事なのはコミュニケーション

アトピー皮膚炎はアレルギー症状とも重なる面もある。遺伝や親の体質が影響するという説もある。まだまだ明確な見え方をして来ない病なので勢い余っての感情的トラブル発生をさけねばならないと思うのです。

どの臨床の場においてもオープンなコミュニケーションが成立することが基本かと思う。

元々病気そのものが薬が原因で起きているわけではないのだし。