用語解説
私は自分の仕事用に用いる言葉をその必要性があって造語を試みてきました。
できるだけ平易な言葉で単純化することを常としていますが、分かりにくい面もあるので、解説頁をつくりました。参考にしてください。
▼サ行
[ 自己回復セラピー ]
心身セラピーと説明が重なる面もありますが、自己回復とは本当の自分、本来の自己というように、心身共に自分の自然を取り戻すことを指します。
私の仕事の屋号は「NRT 自然性回復セラピー」ですので、
自己回復セラピーはこの屋号の別名と思っていただいてかまいません。
状況により症状のみの改善にも応じてはいますが、NRTの目指しているのは単に症状消失ではなくこの自己の自然回復が目的です。
整体を行なうのも本来あるはずの力(自然治癒力、免疫力など)を取り戻すという流れの中にあります。
心理学風な言い方をすると身体的にも精神的な意味でもアイデンティティーの回復ということになります。
しかし、NRTでは金平糖の核のような中心核のみをそれとしては考えてはいません。
自己回復には二つの側面があるという立場をとります。
・素質としての側面からその本来を回復あるいは体感し自覚し直す。
・現在進行形の側面から今ここに生くる意味や価値を見いだす。
この二つの道を肯定します。
素質も現時点にもどちらにも意味があると見ているのです。
素質を知るための方法は沢山あります。生年月日等による占星術、占いの類。エニアグラムなどの統計分析的なもの、野口整体の体癖*等々。
例えば、アトピーを改善するにあたり、身体の自然に任せたら沢山の排泄があって本来の自己の身体を取り戻した。
そういうこともあれば、症状のワークを行うことで気がついていなかった自分に気づいて自己肯定感が育ち、
そのことで症状が以前よりも一段と軽くなることもあるのです。
どちらも自己回復と言えると思いませんか?
[ 心身セラピー ]
文字通り心身をまるごと一つのまとまった存在として問題解決に取り組む方法です。
例えば慢性の頭痛があるとします。これを単にその痛みを取り除くだけなら痛み止めを飲めばよい話です。
しかし、これが心身セラピーだと「頭痛の陰に何らかその持ち主にとって重要なメッセージが隠れているのではないか?」
そういう問いかけがとっかかりとなります。
「頭痛の原因」を探るのではなく、「頭痛が治る原因」を探るとでも申しましょうか。
人間関係の問題や心理学で扱う夢も、体からのサインを拾いながら展開すると気づきに至るのが速く、無駄がありません。
身体は良い意味で嘘をつかないというのがこれまでの私の実感です。
手前味噌な言い方で恐縮ですが一回の作業で症状が改善されるだけでなく
人生観に肯定的な変化が見られたことが何度もありました。
そのような場面に遭遇しますと
私自身が深いところから来る感謝の気持ちで一杯になります。
答えを自分の中に求める方法です。
私が学んだ整体と言えるものは三つです。
一つは姿勢保健均整専門学校(文部科学省認定)で、こちらは姿勢の医学と呼んでも良さそうな内容です。
創始者は亀井進という人でそれなりにキチンとした内容を持っています。
ただ、時代と共に古株の先生は居なくなったのか、この学校名で検索をかけましたが出てきません。
もう一つは野口整体で、その外弟子だった方から10年くらいの間勉強会でお世話になりました。
野口晴哉先生からその手と治療への姿勢態度をかなり見込まれていた人だったと聞きます。残念ながら既に亡くなられています。
野口整体は心身一如の生の人間をみているのです。
子どもの頃に手が勝手に人の体の悪いところに吸い付いていったといわれる野口晴哉という人によって作られました。
日に100~200人くらいは診ていたと聞きます。
まるでピアノを弾くみたいに人の背骨に服の上から触れてほとんどの病歴を言い当てたそうです。
天才だったのです。人の感受性や感情のツカエが如何に背骨に影響するかも熟知していたみたいです。
もう治せない病気は無いのでは、というところまで行き着きながら、
病と対立してそれを治すというあり方を捨てて、新たな健康法の世界をつくりました。
私、アキラは現在は整体協会の会員ではありません。
アマゾンで野口晴哉で検索すれば筑摩書房から出ている本がかかります。「風邪の効用」「整体入門」お奨めの二冊です。
リンク:野口晴哉(Wikipedia) 社団法人 整体協会 全生社
あと一つは友人の奨めで私は井本整体に一時期通っていました。
井本先生のお父様が元々野口整体の山口支部で、その後井本整体を立ち上げ独立。
現在の井本邦昭先生はその息子さんです。こちらは療術の色を濃く残しています。本も一般書店から沢山出ていますのでアマゾンで探して下さい。
リンク:井本整体
▼タ行
[ 体和 ]
これは身体と対話してそれと調和する意味の造語です。
体には口がちゃんとあって、私は私の言いたいことを告げることができます。
しかし、それは「私」が言いたいことであって、体とそれを支えている側の都合はそこからは声となって出ては来ません。
「鏡よ、鏡…」ではなく「体よ、からだ、私の病気は一体…」と聞いても、魔法のランプのようにどこかを擦っても、「あー、それはですねー…」と勝手に口が動いて教えてくれるということはまずありません。
しかし、結論を言わせていただくなら、心身セラピーでは体やその自然を維持している働きのメッセージを導き出すことは可能なのです。
ただ、体の都合があなたの都合とピッタリ合うことはありません。大概ずれるものです。
身体が持ち主の生活ぶりに適応するということがあっても日常的にはほとんどの人がその逆は割合として少ないからです。
でも、あなたの二本の腕の重さが何㎏あるでしょうか。かなり重いはずの二本の腕を疲れたときにはそれをわざわざ高く持ち上げてウーンと力を込めます。
からだは非合理なようでいて合理的なことをやってしまうのです。
それはそれが「痛快」だからです。
体の都合には一見非合理、不条理を感じさせられることもありはします。
ありますが結局のところ唯一のあなたの、唯一の身体からのメッセージにはあなたへの愛情が必ず含まれています。
そんなわけで再適応、再構築のためにあなたの最も身近な存在とコミュニケーションをとることを「体和」と呼ぶことにしました。
▼マ行
蒸しタオルは整体ではよく使います。益あって害無しですし、予想外の効果があるからです。
会員の中でアトピーの人も含めこの効用のお世話になっていない人はないでしょう。
会員の中で「その子のお母さんに教えてあげたら、ひどく重い病気で悩んでいたのにスッゴク元気になって!」と嬉々として報告してくれた人がありました。
でも、どうも様子が変だと思っていたらその子とは「犬」だったのです。
腰痛をはじめとする痛み、内臓の病気、耳や喉の症状をはじめ喘息も初期的に行えば結構らくになります。
蒸しタオルに関しては、こちらを参考に
パソコン作業、眼の疲れからくる生活習慣病を自分で簡単に解消-入門1. スゴイ効果のわりには簡単すぎる【 蒸しタオル 】